機体整備、国内ダイヤ ANAの事業を支える 計画を立案していく。 整備センター 機体事業室機体計画部 整備計画チーム 美馬 幸一郎 2006年入社 理工学研究科開放環境科学専攻機体整備、国内ダイヤ ANAの事業を支える 計画を立案していく。 整備センター 機体事業室機体計画部 整備計画チーム 美馬 幸一郎 2006年入社 理工学研究科開放環境科学専攻

頭で考え、実機から学ぶ。

空や宇宙を眺めることが小さい頃から好きで、それが高じて学生時代は人工衛星について研究をしていました。就職活動の際にANAに興味を持ったのも、まさに自分の好きな空に関わる仕事ができるという理由からです。また、当時ANAとボーイング社との間で行われていた「ワーキングトゥギャザー」にも大きな魅力を感じていました。これはボーイング787の開発の際、ANAからボーイング社にさまざまな要望を出し、機体の品質を共同で高めていくというもの。ユーザーサイドからメーカーに改善を促し、新たな技術を生みだすという仕事に惹かれたことも、志望したきっかけの一つです。入社後にまず配属されたのは、ライン整備部。航空機の電気系統周り、いわゆるアビオニクスの専門家として配属されました。飛行機の不具合に対しトラブルシュートを行い是正する作業は、頭で考えるだけでなく、現場で機体にも触れられる非常にやりがいのある仕事でした。特に若いうちに現場を経験できたことは非常に大きく、実機での試行錯誤を通じてデータだけではわからない航空機の仕組みを五感で学ぶことができました。

100%の結果を、100%の想いで。

ライン整備部で航空機の基礎を4年半学んだ後、次に配属となったのが生産部門です。飛行機を相手にするところから一転、周りとの連携が鍵となる部門への配属となりました。具体的な仕事内容としては、機内に搭載しているオーディオの交換計画や、TOP VIPのお客様がANAを利用される際の整備センターとしての体制構築等のラインにおける整備計画の立案です。自分で直接整備作業をするわけではないため、現場の人にどのように伝えたら私のやりたいことが実現できるのかが分からず戸惑いました。時には自分の伝え方の悪さが原因で、他部署に迷惑をかけてしまったことも。ただ、そうした苦い経験があったからこそ、プロセスの重要性に気付くことができました。整備の現場では自分の作業に対する機体の反応は0か100かはっきりしていますが、人の場合はそれぞれ感覚や価値観が違います。そのため100%の結果を出したければ、100%の想いで丁寧に説明しなければならない。そしてその経験が、より多くの様々な部署と関わる現所属部門、整備センターの機体計画部でも大いに活かされています。

自分の判断でダイヤが決まる緊張感。

ANAが現在所有している機体の数は約230機ほどです。私が所属している機体計画部門は、それら全ての機体に対し、中長期的なスパンから日々に至るまで事業計画に則した効率的な整備計画の立案策定その管理を行う部署です。どのような整備をどこの場所でどれだけの期間で整備を行うかという計画、立案を行うことが現在の機体計画部の仕事です。この部署の醍醐味は、何といっても影響力の大きさです。自分の判断一つで社内はもちろん、お客様にも影響が出るため、判断をする際には常に緊張が走ります。私の現在の業務は国内ダイヤ担当として事業計画に基づいた国内線ダイヤを関係部署と共に作成し、そのダイヤを実現する整備生産体制の構築を行っております。ネットワークや営業、運航、客室、空港といった様々な部門のニーズを集めたうえでダイヤの作成をしていくため、他部門がやりたいことと、私の所属する整備センターがやりたいことのバランスをとる必要があるのです。もし、調整がうまくいかないと「それじゃ現場が回らないよ」と言われるリスクもある。そんな中でも多くの意見を集約し、難しい案件をうまく乗り越えられたときは言い表せない達成感があります。ダイヤ調整が終わり世の中に時刻表として発表された時、また、そのダイヤの運航がすべて完了した時は、自分の仕事を達成できたという喜びと安心感を味わうことができるのです。

今に活きる、現場経験という「財産」。

現在の業務を行う上で大きな財産となっているのが、入社後4年半にわたる現場での経験です。現部門ではまさに現場の生産体制に直結する仕事を行っているため、現場での人の動き方や情報の伝わり方を含む現場の体制を理解すると共に、実現可能な提案かどうかを適切に判断することが必要になります。現場をイメージしながら業務を行うことで「この計画にはこんな想いがあって、こういうことをすれば実行できます」という物事の背景と共に、具体的な提案が自信を持ってできる。もし自分が現場をイメージせずに机上の内容で現場にお願いをしていたとしたら、かなり苦労するだろうと思います。また、この仕事をする上で知っておくべきなのは現場の知識だけではありません。オペレーションのことや技術、品質など、幅広い知識があればより適切な判断が下せるようになるのです。今後は自分自身の知識や価値観を広げていき、整備センターの中でより活躍できる人財になっていきたいと思っています。