決断できない運航管理者は必要ない。
先輩からの一言が、
仕事の“核”になっている。

森 真希子
オペレーションマネジメントセンター オペレーションマネジメント部
2008年入社 大学院 理学系研究科地球惑星科学専攻卒

CLERICAL STAFF

航空機の品質はトレードオフバランスの取り方が重要に

INTERVIEW 01

航空会社にとってオペレーションの基本は飛行機を定刻に出発~到着させることです。これはお客様への約束でもあります。しかし気象条件や予期せぬトラブルで約束を果たせないこともあります。

私の担当はオペレーションの品質管理です。品質を数値化し、どのような施策を打つことで品質を高められるかを日々考えています。お客様の満足度を高めるためにどのようなオペレーションをするか。ここには航空会社のカラーが色濃く表れます。なぜなら飛行機の運航に関連する品質はトレードオフの関係が少なくないからです。たとえば定時性を優先し、飛行時間を短くできる高度を選定すると飛行機が揺れやすくなるなど機内の快適性が落ちてしまいます。

それぞれの現場は自分たちの品質を最大化しようと努力していますが、私たちは関係先と連携しながら全体を俯瞰し、ANAの運航全体の品質を上げる施策を練り上げます。そのためには、いろいろな意見をもとに、品質を数値化して客観的に表し、比較する必要があるのです。

瞬時の決断が、運航管理の責任

INTERVIEW 02

オペレーションマネジメントセンターに配属されたのは2010年。最初は品質管理ではなく運航管理を担当しました。運航管理者にはとても大きな権限が与えられます。それは担当する飛行機の運航に関することを判断するというもの。出発時刻の変更や欠航を判断することもあります。大きな責任を背負う業務で、すべての判断を瞬時に正確に行わなくてはなりません。例えばどれくらいの燃料を機体に積むかも運航管理者が決めます。

最初は不安なので、私は自分を安心させるために少し多めの燃料を積む判断をしました。すると先輩からビシッと言われます。「必要なのはあなたの安心材料ではない」と。燃料を多く積めば安心感は高まりますが、その分機体が重くなるため燃費が悪くなるなど飛行機の性能が落ちてしまいます。先ほど話したトレードオフの関係です。到着時の気象を予測しながら燃料の最適量を判断する。これが運航管理者の仕事なのです。

ある日、私が担当した飛行機の到着地で濃霧が発生したことがありました。燃料を多めに積んで現地の上空で待機するか、霧が晴れる時間を予測して出発までお客様に待機していただくか、あるいは欠航するか。数百人いるお客様のことを考えると私はなかなか決断できず悩んでしまいました。でも私の決断がなければすべての現場が動きません。それで余計に焦り、ますます決断できなくなる--。飛行機が飛び立った後、先輩から言われました。
「あなたの存在意義は何だ。物事を決められない運航管理者は必要ない」
悔しくて、帰りのバスで涙が出てきたのを覚えています。でもこの経験やその後の運航管理で得た知識は現在でも私の核となっています。

“お互い様”という気持ちで社員が自然に助け合う

INTERVIEW 03

2014年から2015年にかけて、私は出産休暇と育児休暇で職場を離れていました。1年間のブランクを経て復帰する際、「職場に馴染めなかったらどうしよう」「休暇前と同じように業務ができるだろうか」と少し身構えていました。でも職場の人たちは「ああ、お帰り」と、私がいなかったことも、復帰したこともすべて自然に受け入れてくれました。そして分からないことがあるとさりげなくフォローしてくれる。おかげで私は本当に自然に職場復帰することができました。

世の中の会社には、社員に向けたさまざまな制度があると思います。その制度を多くの社員が活用していると、自分が利用する時の“気持ちのハードル”が下がることを実感しました。私の部署では上司がお子さんを保育園に送ってから出社したり、「妻が風邪を引いたので先に帰るね」と同僚が早退することがあっても、お互い様という気持ちでメンバーが自然にフォローし合う雰囲気があります。これは他の部署でも同様でしょう。困難に立ち向かう時はもちろん、日々の業務の中でも自然にチームワークが生まれる。これがANAの素敵なところだと感じています。

ANAで自分の個性を活かせる仕事に出会ってほしい

INTERVIEW 04

私は幼少時代から飛行機に乗るたびに空港の雰囲気にワクワクしていました。そして多くの人々がワクワクするようなことに関わる仕事がしたい、と思ってANAに入社しました。今でも空港でワクワク感を覚えることがありますし、飛行機から降りたお客様が久しぶりの再会を喜ぶ姿などを見かけると「素敵な職場で働けているな」と嬉しくなります。

きっと私と同じような動機でANAを志望する学生の方々は多いでしょうね。ぜひ今抱いている気持ちを忘れないでほしいと思います。そしてみなさんの個性や知識をANAで存分に生かしてほしいです。ANAには幅広い業務があり、そこへみなさんのスキルや個性を掛け合わせることで、更に新しい仕事ができるはずです。

CAREER

2008
4月 成田空港支店ステーションコントロール部
運航支援業務・ロードコントロール業務を担当。悪天・イレギュラーに怯えながらも、イレギュラーに張り切って立ち向かう先輩方の背中を追いかけ、運航管理者の試験勉強に追われる日々を過ごしました。
2010
4月 オペレーション統括本部オペレーションマネジメント部
国際線運航管理者として運航管理業務を担当。「責任を持って決める」「決めた事を後で論理的に説明できるように決める(なんとなく決めない)」ということを日々身をもって経験し、失敗もたくさんしながら叩き込まれたのが、自分のキャリアの中では大切なことです。
2012
11月 オペレーションマネジメントセンター オペレーションマネジメント部
2014
10月~2015年9月 産休・育休
2015
10月 オペレーションマネジメントセンター オペレーションマネジメント部
オペレーション品質分析・向上施策立案を担当。思った通りに品質が向上すると一人ニヤニヤしてしまいます。
社員の所属ならびに所属名称については、2017年3月現在のものとなります。