Interview

新しい仕事への取り組みが、新しい自分との出会いを運んでくれる。 アジア・オセアニア室総務兼シンガポール支店 星谷 浩司 1992年入社 経済学部経済学科卒 新しい仕事への取り組みが、新しい自分との出会いを運んでくれる。 アジア・オセアニア室総務兼シンガポール支店 星谷 浩司 1992年入社 経済学部経済学科卒

空港では日々、ドラマが起きている。

航空会社を目指すことになったきっかけは客室乗務員という職業に興味を持ったことでした。最初の配属は福岡空港。チェックインや手荷物のお預かり、空港の各種施設のご案内などフロントラインの仕事に従事しました。空港での仕事はお客様との触れ合いも多く、様々なドラマが起こる瞬間に立ち会うことができましたね。孫との再会を喜ぶおじいちゃん、子供の結婚式に向かう親御さん、受験で上京する高校生など、数多くの人たちの想いを乗せて航空機は飛んでいるのだと日々実感することができました。そして、だからこそ、「安全性」「定時性」に強くこだわるのだということも身を持って学びました。社会インフラとしての重要な役割をチーム全員の団結力で果たす。そうした空港での仕事の面白さ、やりがいを見出した頃、異動が決まりました。次の仕事の舞台は客室乗務員(CA:キャビンアテンダント)をサポートする客室業務部という部署でした。

快適なフライトを支える、縁の下の仕事。

もともと客室乗務員という仕事に興味を持ってANAに入社したものの、その現場に関しては全く知らないまま。当時5,000人を超えるCAの方々を前に、最初は正直どう振舞っていいのかもわかりませんでした。客室業務部では採用業務を中心にCAが宿泊するホテルの契約やCAのキャリアプランの立案など、様々な業務を経験。現場を知らないからこそ一生懸命勉強もしましたし、先輩や同僚にもたくさん聞いて回りました。今思えば、フットワークだけで乗り切ったと言えるかもしれません(笑)。そして、その次に配属になったのが機内サービスの企画部署。当時はコスト削減が本格化し、「品質を上げながら、コストを下げるアイデア」を求められていました。相反する要望の達成は困難を極めましたが、1つの価値転換によって全てが解決しました。機内サービスをメディアとして捉え直したのです。例えば、これまで機内のドリンクは飲料メーカーから「どう安く買うか」ばかり考えていました。しかし、機内サービスをメディアとして捉えると、その広告枠を飲料メーカーに「どう高く売るか」という発想で仕事ができるようになったのです。機内チャンネルも同じです。ただコンテンツを購入するのではなく、レコード会社とタイアップして乗客の皆様にプロモートする場と捉え直すことで、コストダウンと新たなエンターテインメントの導入を両立することができました。航空機のブランド価値というものにも改めて気づくことができた仕事です。

航空事業を取り巻く、多種多様な関係者。

入社12年目。自分自身のキャリアにおいて、更なる経験を積むためにANA総合研究所への異動を希望しました。そもそもエアラインビジネスは外部の様々な関係者との繋がりで成り立っています。例えば国際線を就航する際は国と国との約束事が必要なので政治家や官僚も登場します。調査や研究を行う場合は大学の教授にも力をお借りしますし、ビジネスを成功に導くには財界人との関係構築も欠かせません。ここで私は「羽田空港の駐車場の拡充」というテーマと向き合うことになりました。シンポジウムを開催して専門家の意見を聞いたり、利用者の声を集めたり。ANAとしてどう考えるかはもちろん、自分自身がどう考えるかということまで突き詰めた上で、世論形成を図る大切な役目を担いました。これまで以上に広い視野でANA及び航空業界を俯瞰する力が求められ、やりがいも相当に大きな部署でした。だからこそ、上司から突然、貨物事業への異動を命じられた時は戸惑いました。「なぜですか?」と思わず詰め寄ったほどです(笑)。しかし、その時、上司から返ってきた答えは「ANAの新たな事業の柱として、貨物事業の底上げを図ってほしい」というものでした。様々な部署から人財を選りすぐり、集結させるというのです。そうであれば、自分の経験を存分に活かそうとマインドセットし直すことに。部門としては小さいながらも、沖縄貨物基地の建設から貨物機の導入まで事業運営全般に関わることができ、ここでもこれまでとはまた異なるダイナミックな経験を積むことができました。

異なる価値観、共通する目標のもと。

ANAの総合職事務職は部署を異動する度、転職したかのように仕事内容が変わると言いますが、私自身のキャリアを振り返っても実に多種多様な経験をしてきたと思います。そして「残すは海外事業だけだな」と思い希望を出していたところ、バンコク支店への異動が叶ったのです。18年ぶりの現場復帰は日本とは大きく勝手が異なりましたが、現地スタッフと信頼関係を築きながらアジアでのANAファン獲得に奔走しました。現在はシンガポール支店勤務になり、日本ともタイとも異なる価値観を持つ現地スタッフたちと働いています。しかし、航空機をお客様にご利用いただき、喜んでいただくという点は世界共通。今後もアジアという成長著しい市場で確実に勝てる営業と人財の育成に務めていきたいと考えています。

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