採用面接ガイド

採用面接に心理学を活用する

企業が新たに採用を行う際、偏見や個人的な好みを頼りに面接や総合的な採用プロセスを進めてしまうという傾向が多く見られます。これは企業に長期的な悪影響をもたらす可能性があります。高い能力を発揮してくれる良い社員を採用するためには、採用プロセスに心理学を活用するのがベストです。それでは、採用にあたって、どのような心理学を活かすことが可能なのか見ていきましょう。

強みを明らかにする「ポジティブ心理学」


採用担当者は、「ポジティブ心理学」を活用することで、候補者の逆境における反発力や、労働倫理、何にやりがいを感じるかといったことをより深く知ることができます。 この心理学を活用するためには、採用担当者は、候補者の強みやポジティブな発言を引き出すためのトレーニングを積む必要があります。この心理学の活用により、採用候補者側は、自分自身の強みを伝えやすくなり、他の候補者に埋もれることなく存在感を発揮するチャンスを得られます。

自己認識を促す


採用候補者の「自己認識力」を見抜けるマネージャーを雇用することは有効です。自己認識は職場において根本的な資質になり得るからです。自己認識の高い社員は、プロとしての目標を達成するために必要なことを理解しており、企業に最高の努力と資質で貢献してくれます。ただ、全ての候補者が、最初から高い自己認識を有しているわけではありません。そこで自己認識を促すことで、有望な社員になり得るかどうかを見極めることも大切になってきます。

心理評価


候補者の多くの情報は、システム化された面接により明らかにすることができます。しかし、それだけでは彼らを正しく評価するには不十分です。候補者を最善の形で評価するには、個別に心理評価を行うことを推奨します。心理評価は専門家によって開発された、非常に客観的で優れた方法であり、候補者の心理的な強みとスキルの把握が可能となります。これにより、採用担当者は、人員の欠けている各部署へ最適な人材を配置できるようになるのです。